「おおかみこどもの雨と雪」あらすじ・ネタバレ
2015.06.24 (Wed)
簡単なあらすじ
1) 大学生の花は、教室で「おおかみおとこ」の"彼"と出会い、次第に惹かれて行く。2人の子供(姉・雪、弟・雨)にも恵まれるが、"彼"は川で死亡してしまう。
2) 都会で2人の「おおかみこども」を育てることは困難で、花は雪と雨を連れて山深い村で暮らすようになる。
3) 雪は「おおかみこども」である自分に葛藤しながらも、人間社会に適応していくが、雨は、狼であることを選択する。雨は、狼として山の中で生きることとなり、花は山の近くで住み続け、時折、遠吠えで息子の存在を感じていたのだった。
起:おおかみおとこ
花は、父子家庭に育つが、高校生の時に父親を亡くし天涯孤独の身となってしまう。アルバイトをしながら、東京のはずれにある国立大学の社会学部社会学科に進学し、そこで"彼"に出会う。
出席票を提出しないと出席が認められないことを、親切心から花は"彼"に教える。だが、"彼"は学生ではなく、授業に潜り込んで勉強しているだけだった。その後も、花は"彼"に教科書を見せるなど、親切に接っし、次第に2人は仲良くなっていく。
ある日、"彼"は自分がニホンオオカミの末裔である「おおかみおとこ」であると告白する。驚き、戸惑う花だったが、それを受け入れ、2人の子供を産む。産まれた娘の「雪」と息子の「雨」もまた、狼に変身できる「おおかみこども」であった。
雨の出産直後、"彼"は、川に落ちて死亡してしまう。どうやら、花に滋養をつけようと、鳥を獲ろうとして、川に落ちてしまったようだ。"彼"は狼の姿で亡くなり、人間には野良犬が死んでいると思われ、彼の遺体はゴミ収集車で運ばれていってしまう。
承:都会を離れて
花は悲嘆に暮れるが、2人の子供を守らねばと思い、1人で「おおかみこども」の育児に挑む。都会での「おおかみこども」の育児は困難であり、花は、人里離れた古民家に移住する。
蛇や猪をも恐れず、活発で狼になるのが好きな雪に対し、弟の雨は内気な少年だった。雪は幼稚園・小学校に通い、次第に友達が増えていった。だが、雨はなかなか社会生活に慣れることはできなかった。
雨は、川で溺れてから変わり始める。「おおかみ」であることを自認するようになり、学校を抜け出したり、休みがちになって、山に魅かれるようになっていく。
転:雨と雪の選択
雪のクラスに、草平という転校生がやってくる。草平は、いきなり「獣臭くない?」と言われ、正体を見破られたようで動揺する。
正体の発覚を恐れて彼を避けるが、どうして自分が避けられるのか理解できない草平に執拗に追いかけられ、パニックとなって狼となり、彼の耳を傷つけてしまう。ショックで、学校を欠席する雪を、草平は見舞い続け、次第に仲良くなっていく。
一方、雨は一匹の狐を「先生」と呼んで、山で生きる術を学び始める。そして、「自分は狼である」という雨と、「私達は人間なの」という雪は、口論の末、取っ組み合いの大喧嘩になってしまう。結果、姉の雪は、弟の雨に負けてしまう。
結:それぞれの旅立ち
「先生」が死亡し、雨は代わりに山を守りたいと思い始める。大雨の日、山が荒れることもあり、雨はついに家を出る。雨を探しに、山に入った花は、谷に滑落してしまう。
花が迎えに来なかった雪と草平は、学校で二人きりで夜を過ごすこととなる。そこで、雪は草平に自分が「おおかみこども」で、草平に怪我をさせたのは自分だったことを告白する。草平は「ずっと知ってた」と言うのだった。そして、草平は代わりに、自分の母親が再婚し、弟を妊娠したことで、疎外感を感じていると打ち明ける。こうして、2人は秘密を共有するのだった。
雨に助けられ、花は駐車場で意識を取り戻す。雨を止めようとするが、彼は狼となって、山の中へ消えて行った。
中学校が遠いということもあり、雪は寮に入ることになり、花はひとり山奥の家で暮らすのであった。花は、亡くなった"彼"の免許証の前に、"彼"の好きだった焼き鳥を供えた。すると、山の中で狼となった雨の遠吠えが聞こえ、花は息子の存在を感じていた。
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