細田守「時をかける少女」あらすじ・ネタバレ
2015.06.24 (Wed)
簡単なあらすじ
1) 高校2年生の紺野真琴は、ブレーキが故障した自転車に乗り、踏切事故を起こしたことをきっかけに、時間を跳躍する能力(タイムリープ)が自分にあるのだと知る。
2) 何度もタイムリープを繰り返す真琴は、その中で、クラスメートの津田功介と下級生の果穂を交際させようとする。だが、その結果、真琴の自転車に乗って踏切事故を起こした功介は、果穂とともに死亡してしまう。既に、タイムリープの力を使い果たした真琴は、過去に戻ることができなかった。
3) だが、仲の良いクラスメート間宮千昭がタイムリープを行い、事故はなかったことになる。千昭は、「未来から来た」のだと言い、タイムリープを可能にする機械を紛失してしまい、それを真琴が知らぬ間に使っていたのだ、と明かす。千昭もまた、タイムリープの力を使い果たし、未来へ帰ることはできなくなった。
4) 千昭がタイムリープを使用したため、真琴には最後の1回のタイムリープの力が残されていた。その最後の1回を使い、真琴は千昭にタイムリープの力が残っている時点まで戻る。そして、千昭にこれから起こることやタイムリープをしていたことを伝え、真琴に好意を持っていた千昭は、「未来で待ってる」とだけ真琴に伝え、未来へ帰るのだった。
起:タイムリープ
高校2年生の紺野真琴は、ブレーキが故障した自転車で遭遇した踏切事故をきっかけに、時間を跳躍する能力を得る。
叔母の芳山和子にその能力のことを相談すると、それは『タイムリープ』といい、年頃の女の子にはよくあることだという。
あまり信じていなかった真琴だったが、その力の使い方を覚えると、「抜き打ちテストで満点を取る」「好きな夕食やおやつを繰り返し食べる」など、日常の些細な不満や欲望の解消に費やす。
どうやら、理科準備室で転び、落とされた球体の機械を腕に押し付けたことで、その能力が発動したようだった。腕には数字が書かれており、タイムリープを使うたびにその数字は減っていった。
承:千昭の告白
タイムリープの能力により、仲の良いクラスメートである間宮千昭や、津田功介とも楽しい日々を過ごしていた。だが、千昭から「俺たち、付き合わない?」と告白されたことで、真琴は慌ててしまう。
真琴は、タイムリープを使用し、千昭の告白を強引に無かったことにしてしまう。ところが、その千昭に、同級生の友梨が告白してしまう。さらには、功介にあこがれる下級生、果穂の相談まで受けてしまう。だが、功介は受験を控え、付き合うつもりはないようだった。
いつまでも3人の友達関係が続けばいいと考えていた真琴の望みは、タイムリープで厄介な状況になってしまう。だが、真琴は、果穂の恋を成就させるために、タイムリープを使って東奔西走する。
転:千昭からの電話
真琴のアシストもあり、功介は果穂と付き合うことになった。真琴は、功介からの「真琴の自転車を借りる」というメールを受け取る。だが、その自転車は、真琴が事故に巻き込まれたように、ブレーキが壊れたままだった。
真琴は、慌てて功介を止めようと走る。嫌な予感がしながら、踏切付近までやってきたが、事故が起こった様子はなかった。
呆気にとられる真琴だったが、そこで、千昭から電話がかかってくる。久しぶりにゆっくりと話すことができたことに喜ぶ真琴だったが、「お前、タイムリープしてない?」と指摘され、驚く。あまりのことに、真琴は最後の1回のタイムリープを使用してしまう。
結:千昭との別れ
千昭からの電話にも、タイムリープを使用したことにより、上手くごまかすことができた。ほっと胸を撫で下ろす真琴だったが、自転車に果穂とともに功介が乗る姿を見かける。どうやら、怪我をした果穂を病院から自宅へ送るようだった。だが、その自転車は、ブレーキが壊れた真琴のものだった。
このままでは千昭たちが事故に巻き込まれてしまう、と思った真琴は、坂を駆けるが、千昭を止めることはできなかった。案の定、ブレーキは利かず、遮断機に激突する。2人の身体は、線路に投げ出された。もう、真琴にタイムリープはできない。既に、腕に表示されたカウントは「00」だった。
しかし、事故は起こらず、時間が止まっていた。傍らには千昭がいた。千昭は、未来人だった。そして、理科室に未来へ帰るためのタイムリープの力をチャージしてある球体の機械を、落としてしまっていたのだった。彼は、功介たちを救うため、最後のタイムリープの力を使ったのだった。
「未来には帰れないが、タイムリープのことを知られたからにはもう側にいられない」と、千昭は真琴のもとから姿を消す。
真琴は、元の生活に戻る。だが、そこに千昭の存在はなく、空虚な日々を送っていた。そんなある日、腕を見ると「01」の表示があった。千昭の使ったタイムリープの力により、真琴が最後の1回を使う前に戻っていたのだった。
真琴は、最後のタイムリープを行い、タイムリープを使えるようになる以前の理科室に戻る。そして、真琴は千昭に会い、「タイムリープを使えるようになった」と伝え、どんなことがこれから起こるのかについて伝えた。
千昭には、未来に帰るタイムリープの力が残されている。別れを惜しむ真琴だったが、そんな彼女に、千昭は「未来で待ってる」と囁くのだった。
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