「ジュラシック・ワールド」あらすじ・ネタバレ
2015.07.24 (Fri)
簡単なあらすじ
1) 「ジュラシック・パーク」での事故が起こってから22年後、イスラ・ヌブラル島では、新たに「ジュラシック・ワールド」という恐竜のテーマパークが運営されていた。
2) 「ジュラシック・ワールド」の大きな目玉として、ティラノサウルス、ヴェロキラプトルなどの恐竜のDNAを掛けあわせた、ハイブリッド恐竜である巨大なインドミナス・レックスが飼育されていた。
3) インドミナス・レックスが隔離施設から逃げ出してしまい、「ジュラシック・ワールド」内は騒然とする。緊急部隊も動員されるが、為す術もなく殺害されてしまう。
4) 運用管理者で叔母のクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は、T-レックスを解放し、2匹を戦わせ、インドミナス・レックスを倒すのだった。
起:ジュラシック・ワールド
「ジュラシック・パーク」での事故が起こってから22年後、イスラ・ヌブラル島では、新たに「ジュラシック・ワールド」という恐竜のテーマパークが運営されており、人気を博していた。「ジュラシック・ワールド」は、マスラニ社のCFOサイモン・マスラニが、ハモンド氏が会長を務めていたインジェン社を買収し、12億ドルもの資金を投じて建設されたのだった。
そんな「ジュラシック・ワールド」内に、インドミナス・レックスという恐竜が、卵から孵化した。古代には存在しておらず、遺伝子工学によって複数の恐竜のDNAを持つキメラ恐竜だった。サイモンの「巨大で獰猛な、インパクトのある恐竜」とのリクエストに応じ、創り出されたものだった。驚異的な早さで成長を続けるインドミナス・レックスは、生育施設の塀を高くしなくてはならないほど巨大になっていた。
一方、「ジュラシック・ワールド」は順調に来場者数を増やしていき、そこに恐竜好きのザック・ミッチェル(ニック・ロビンソン)とグレイ・ミッチェル(タイ・シンプキンス)兄弟は、「ジュラシック・ワールド」の運用管理者で叔母のクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)に会いにやってきた。
ミッチェル兄弟は、初めて「ジュラシック・ワールド」へ入園することができ、大迫力の恐竜を目の当たりにして、大はしゃぎする。だが、そんな中、新人の飼育係がヴェロキラプトルが飼育されている檻の中に転落するという事故が起きる。騒然とする中、元軍人でパークの管理人であるオーウェン・グラディ(クリス・プラット)は、ヴェロキラプトルの中に飛び込み、上手く手なずけて新人飼育係を救出する。
承:インドミナス・レックス
「ジュラシック・ワールド」では、施設の次の大きな目玉として、インドミナス・レックスという巨大な恐竜が飼育されていた。インドミナス・レックスは、ティラノサウルス、ヴェロキラプトル、アベリサウルス、カルノタウルス、マジュンガサウルス、ルゴプス、ギガノトサウルス等のDNAを加えて遺伝子組み換えによって誕生させた新種の恐竜であり、ティラノサウルスを超える巨体であり、なおかつ恐るべき知能を有していた。
クレアは、マスラニ社のCFOであるサイモン・マスラニ(イルファーン・カーン)を連れて、インドミナス・レックスの飼育された場所を見せに行く。あまりにも凶暴で巨大な姿に、サイモンはマスラニ社の元軍人であるセキュリティ部門責任者 ヴィック・ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)に意見を求めるよう指示する。そこで、クレアは元軍人であるオーウェンに意見を求めに行く。オーウェンはクレアと付き合い、性格の不一致からすぐに別れていた。
オーウェンがインドミナス・レックスの飼育施設に到着するが、そこにインドミナス・レックスの姿が見えなかった。赤外線センサーにも反応せず、高い壁に、巨大な爪痕が残されていたこともあり、オーウェンは、外に逃げ出してしまったのではないかと考える。
中の様子を伺うため、監視係とともにオーウェンは囲いの中に入ったが、それはインドミナス・レックスの罠だった。逃げ出したと見せかけ、実際は中に潜んでいたのだった。オーウェンは襲われ、一命は取り留めたものの、インドミナス・レックスは本当に外へと逃げ出してしまう。
インドミナス・レックスは、アマガエルのDNAも導入されたことで赤外線反射能力をも獲得し、センサーに反応しなかったのだった。また、急激な成長に対応出来るよう組み込まれたコウイカのDNAの影響で、カメレオンや頭足類同様の擬態能力を持っていたことも、発見が遅れた原因だった。
インドミナス・レックスが囲いの外へ逃げ出したことを知ったクレアは、すぐに緊急部隊に出動命令を出した。インドミナス・レックスに取り付けたGPSを頼りに、彼らは追跡を行う。
インドミナス・レックスがいると指し示された場所に向かうが、そこには怪物の姿はなかった。既にインドミナス・レックスは背中に埋めこまれたGPSを引きちぎっており、森の中に潜んでいたのだった。武装した部隊を一気に殲滅し、インドミナス・レックスは再び逃げ出したのだった。
転:インドミナス・レックスの追跡
クレアは、「ジュラシック・ワールド」の半分を閉鎖し、立入禁止とする。だが、ザックとグレイ兄弟は、移動するための球体の車に乗ったまま、アトラクション内に取り残されてしまう。
さらに、避難誘導がなされていることを知らない兄弟は、危険な区域に足を踏み入れてしまう。インドミナス・レックスに移動車を破壊されてしまい、逃げ場を失ったミッチェル兄弟は、滝壺へと飛び込み、九死に一生を得るのだった。「ジュラシック・パーク」の研究所跡に到達したミッチェル兄弟は、ジープを修理し、クレアたちのいるパーク内へ戻ろうとする。
クレアは、オーウェンとともに、ミッチェル兄弟を探していた。ジープのエンジン音を聞き、クレアはミッチェル兄弟たちのもとへ向かう。だが、ミッチェル兄弟の近くに、インドミナス・レックスが忍び寄っていた。
ミッチェル兄弟は、インドミナス・レックスから必死に逃げまわり、マスラニ社のCFO・サイモンは、ヘリコプターでインドミナス・レックスを機関銃で応戦する。インドミナス・レックスは、プテラノドンの飼育施設のドームを破壊し、プテラノドンにヘリコプターを襲わせ、ヘリコプターは墜落してサイモンは死亡する。
プテラノドンは飛び去り、さらに危険区域を拡大する結果となってしまった。来場者をプテラノドンが襲い、為す術もなく捕食されてしまう。また、パークを訪れていたクレアの甥のザックとグレイの兄弟の世話をしていたクレアの秘書 ザラ・ヤング(ケイティ・マクグラス)もまた、殺害されてしまうのだった。
ミッチェル兄弟とオーウェン、クレアは合流し、管理ルームに向かう。セキュリティ部門のリーダーであるヴィック・ホスキンスの提案で、オーウェンが飼育していたヴェロキラプトルに、インドミナス・レックスをニオイで追跡させることになった。
インドミナス・レックスを発見することができたが、ヴェロキラプトルのDNAも持ち合わせているため、ヴェロキラプトルは手懐けられてしまい、人間たちが襲われてしまう。インドミナス・レックスは、ヴェロキラプトルとともに再び逃げ出した。
結:T-レックス
混乱の中、来場者たちは船で島を脱出し始めていた。ホスキンスは、遺伝子学者で恐竜の復活を実現したヘンリー・ウー(B・D・ウォン)に、「証拠隠滅」を図るように指示する。ホスキンスは、ヘンリーとともに恐竜を"兵器"として活用する軍需産業に研究結果を渡し、利益供与を受けていたのだった。
オーウェンたちは、管理ルームに戻り、そこにホスキンスが現れる。「ここで何をしているのか?」と問われたホスキンスは、恐竜を兵器として使用する道についてクレアに話す。だが、そんな最中、飼いならして兵器として使用するつもりだったヴェロキラプトルにホスキンス自ら襲われ、その隙にオーウェンたちは外へ逃げ出す。だが、外でも三方をヴェロキラプトルたちに囲まれてしまう。そこで、オーウェンはヴェロキラプトルと戦うことをやめ、新人飼育係を助けた時のように、ヴェロキラプトルを手懐ける。
寝返ったヴェロキラプトルに怒るように、インドミナス・レックスは、ヴェロキラプトルに襲いかかる。オーウェンも応戦するが、インドミナス・レックスには全く歯が立たなかった。グレイの「歯の数が合わないから、他にも恐竜が配合されているはず」との発言を受け、クレアはTレックスが飼育されている施設に走り、解放する。Tレックスをインドミナス・レックスのもとへ誘導し、2匹の壮絶な戦いが始まった。
だが、最強かと思われたTレックスも、インドミナス・レックスには敵わなかった。とどめを刺そうとするインドミナス・レックスに、襲われたヴェロキラプトルが飛びかかり、怯んだ隙にTレックスが反撃し、形勢逆転する。
インドミナス・レックスは、湖から突如現れた巨大な海生爬虫類・モササウルスに水中へ引き込まれ、最期を迎えるのだった。
オーウェン、クレア、ミッチェル兄弟は、悠然と立ち去る恐竜たちを、呆然と見つめているより他はなかった。ミッチェル兄弟は、無事に避難所に待つ両親と再会する。また、クレアとオーウェンは、危機を互いに乗り越え、再びよりを戻すのだった。
トリビア
・インジェン社を買収したマスラニ社は、インドの通信会社。スティーブン・スピルバーグの制作会社であるドリームワークスもまた、2008年の金融危機時、インドの通信会社に買収されて難を逃れている。
・インドミナスとは、ラテン語で「獰猛かつ制御不能な王」の意味。だが、初期段階では、「ディアボルス・レックス」(ラテン語で「悪魔の王」の意味)という名前であった。
・脚本と監督を務めたコリン・トレボロウは、前作の低予算映画1本しか撮影をしていない。
・本作に制作費を投じた投資家のトーマス・タルは、自身も怪獣映画、アメコミ映画、特撮映画ファンである。『GODZILLA』にも多額の制作費を出資した。
・本作とタイアップしているメルセデスのクルマが、映画の中で数多く登場している。クレアは、新型クロスオーバー「GLE クーペ」に乗っている他、「G63 AMG 6X6」をはじめとする「Gクラス」や、多目的作業用トラックの「ウニモグ」、小型バンの「スプリンター」などが見られる。なお、本作とメルセデスがコラボしたCMが制作・発表されている。
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