簡単なあらすじ

1) イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、国際犯罪組織である"シンジケート"の存在を確信し、メンバーの情報収集を行っている中、捕らえられてしまう。だが、そんな彼をシンジケートに所属する謎の女 イルザ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)に救われる。
2) イーサンは、シンジケートの施設に潜入し、そこでメンバーの情報を手に入れる。だが、そのロック解除には、イギリス首相の生体認証が必要だった。しかも、友人であるCIAのベンジー・ダン(サイモン・ペグ)がシンジケートに拉致されてしまい、シンジケートのリーダーであるソロモン・レイン(シーン・ハリス)に、ロック解除して情報を渡せ、と迫られる。
3) イーサンはイギリス首相を麻酔銃で眠らせ、生体認証を解除する。さらに、ベンジーを引き渡させることに成功し、ソロモンを捕らえることに成功した。結果、シンジケートは壊滅させられたのだった。

起：シンジケートの存在

イギリス。神経ガスが飛行機に積まれ、離陸されようとしていた。空輸を阻止すべく、インポッシブルミッションフォース (IMF)のチームは監視をしていたが、政府からの圧力もあり、手出しできなかった。そこに、イーサン・ハント(トム・クルーズ)が現れる。

イーサンは、滑走路を走り始め、エアバスの羽に手を掛ける。だが、ドアはロックされており、開かない。ついには離陸してしまう。貨物用ハッチを開き、内部に侵入する。パイロットは、異変を察知するが、イーサンはすでに兵器を奪い、脱出するところだった。

イーサンは、今回の一件から、CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織“シンジケート”が存在していると確信し、IMFのウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)に報告する。イーサンは、自分の個人情報がシンジケートに漏れていると気づくも、逃げ遅れてレコードショップで催眠ガスにより眠らされてしまう。

承：イルザ・ファウスト

イーサンが目覚めると、そこは尋問室らしき部屋だった。シンジケートの構成員や、謎の女であるイルザ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が現れ、イーサンは尋問される。だが、イルザにイーサンは手錠の鍵を渡され、彼女の手助けにより脱出に成功する。

一方、ワシントンDCではCIA長官であるアラン・ハンレー(アレック・ボールドウィン)とウィリアムは、上院委員会に出席していた。アラン長官は、IMFの解体およびCIAへの吸収を訴え、委員会は承認した。

イーサンの潜伏が始まってから6ヶ月後、CIAはイーサンを捕らえるため、部隊をハバナに派遣した。だが、そこにイーサンの姿はなく、彼が残したシンジケートの情報が残されていた。

CIA所属のベンジー・ダン(サイモン・ペグ)は、元来、親しい仲ということもあり、イーサンに協力的だった。ベンジーは、イーサンの差出した手紙の通り、ウィーンへオペラの鑑賞へと向かう。

転：極秘データ

ベンジーは、オペラの会場でシンジケートのリーダーであるソロモン・レイン(シーン・ハリス)の捜索を依頼される。ベンジーの協力で、不審な男を発見したイーサンは、その男を尾行する。その男は、イルザともう1人の男とともにおり、オーストリアの大臣を暗殺しようとしていたのだった。

イーサンは、大臣の急所を外すようにして撃ち、暗殺を阻止する。だが、大臣は病院に搬送される間、スーツケースに入れられた爆弾で殺害されてしまう。イーサンは、イルザの逃亡を助ける一方で、彼女から盗んだ機密文書入りのUSBから、モロッコにシンジケートのメンバーがいることを知り、向かう。

イーサンとベンジーは、モロッコでイルザと再会する。イーサンたちは彼女の協力の下、シンジケートに関するデータ入手を試みる。データの所在であるサーバーには、3つのロック、高感度センサーがあり、侵入は困難だった。

イーサンは、歩き方で人物を判断するデータを塗り替えることを提案。しかし、そのデータが保管される場所も、水中にあり、酸素ボンベなども使用することは不可能で、3分間もの無呼吸状態を強いられるのだった。

ベンジーは、シンジケートのメンバー情報を盗む担当となり、サーバーへと向かった。イーサンは、水中に潜り、データを書き換える。見事、ベンジーは情報を盗むことに成功するが、激しい水流の中、体力を奪われたイーサンは、そのデータをベンジーに奪われてしまう。

イルザは、奪ったデータを雇い主に引き渡すが、シンジケートに戻り、さらにイーサンの暗殺を命じられてしまう。

結：シンジケートの壊滅

イーサンたちは、ベンジーにデータを盗まれる前にコピーしていたデータの中身を確認しようとするが、ロックを解除するためには、イギリスの首相の生体認証が必要であると判明する。

ロック解除のため、イルザと再び交渉を行うが、その中でCIAのベンジーが、シンジケートに人質に取られてしまう。ロック解除済のデータ引き渡しをベンジーとの交換条件に提示されたイーサンは、首相を拉致することを考える。

チャリティーオークションに出席する首相を麻酔銃で眠らせ、イーサンはロック解除に成功する。だが、そこに入っていたのは、隠し口座の番号と大金のデータだった。イーサンは内容を記憶し、データを破壊する。

シンジケートのリーダー・ソロモンの指定した野外レストランにイーサンが向かうと、時限爆弾を搭載されたベンジーがそこにはいた。イーサンは「爆発させれば、データの内容を知ることはできない」と脅し、ソロモンはベンジーを解放する。

イルザとイーサンは、シンジケートの男たちと銃撃戦になるも、逃走に成功する。イーサンはソロモンに追いつめられるが、防弾ガラスで作られたボックス内にソロモンは捕らわれる。

IMFの解体は、ローグ・ネイションの壊滅に必要な計画であり、アラン長官が芝居に打って出て、見事作戦は成功したのだった。今回の一件を受け、CIA・ハンリー長官は、国防長官に任命される。

トリビア

・トム・クルーズは、ロンドンでの撮影中に二階建てバスに轢かれそうになるが、寸前のところでバスは彼を避け、無傷で済んだという。

・イーサン・ハントが飛行中のエアバス A400Mのドアにしがみつくシーンで、トム・クルーズは、スタントを使わずに高度5000フィートでの演技に臨んだ。

・イルザ役のレベッカ・ファーガソンは、イギリス以外の国ではあまり知られていない女優だったが、トム・クルーズの抜擢により、本作に登場している。

・3作目でイーサンは結婚しているが、本作では一度も登場はない。

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