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「平成狸合戦ぽんぽこ」あらすじ・ネタバレ

2015.08.18 (Tue)

簡単なあらすじ


1) 東京・多摩丘陵で、のんびりひそかに暮らしていたタヌキたちは、多摩ニュータウン計画で周囲が開発されていることで、エサや住処が減っていることに危機感を覚えていた。
2) 四国のタヌキの長老を招き、変身することができる「化学(ばけがく)」を駆使して人間に対抗するが、自然への畏怖を忘れた人間たちには、効果はなかった。
3) 抗うすべを失った正吉(野々村真)は、掟破りを承知で、TVクルーの前に現れ、自然の大切さを訴える。結果、わずかばかりの土地は、開発されずに残されることになった。
4) タヌキたちは、キツネの忠告から、「人間に化けて、人間社会に溶け込む」ことを選択する。化けることができないものたちは、開発されずに残った土地に残ることとなった。

起:タヌキたちの危機


東京・多摩丘陵で、のんびりひそかに暮らしていたタヌキたちは、エサ場をめぐって縄張り争いが起こしてしまう。原因は、人間たちによるニュータウン建設工事に伴う工事で、土地が開拓され、エサが激減していたのだった。

「このままでは、住む土地さえ失くなってしまう…」と危惧したタヌキたちは、開発阻止を目標に掲げ、タヌキたちは長く忘れられていた力「化学(ばけがく)」を駆使し、人間への抵抗を開始する。

四国と佐渡からタヌキの長老を招くため、遣いを向かわせる一方、タヌキたちは行動を起こす。当初、一部の過激派による開発業者のトラックなどへの妨害行為により、人間の死傷者が出てしまう。だが、全面戦争を望まないタヌキたちは、化け学を駆使して超常現象見せることで、自然への畏怖を取り戻させ、工事を妨害しようとする。

一方、四国へ向かった玉三郎(神谷明)は長老達に助力を願い出ることに成功したが、誰を派遣するか、半年経っても結論が出ないでいた。また、佐渡へ旅立った文太(村田雄浩)も、長老タヌキの消息が掴めないでいた。

承:妖怪大作戦


手ぬるい作戦に苛立つ権太(泉谷しげる)を筆頭とする過激派が、クーデター起こそうとするが、ちょうどその頃、四国から玉三郎が長老とともに帰ってくる。かくして、多摩のタヌキたちと3匹の長老達によって、下化け学を駆使した「妖怪大作戦」が結構されるのだった。

タヌキたちは、総力を結集して百鬼夜行の大行列を見せるが、人間たちは何かのアトラクションと思い、レジャーランドの宣伝に利用されてしまうという結果になってしまう。さらに、四国の長老の一匹・隠神刑部(芦屋雁之助)も、大掛かりな幻術を仕掛けたため、力を使い果たし、命を落としてしまう。作戦は失敗に終わってしまったのだった。

結果に落胆し、無気力に陥るタヌキ。そこへ、同じ境遇にあるキツネは、四国の長老の一匹・六代目金長(3代目桂米朝)に、「化け術を駆使して、人間社会に溶け込んで生きる方が良い」と忠告する。しかし、それを良しとしない権太は、仲間を率いて人間たちに玉砕覚悟で挑みかかるも、トラックに轢かれて命を落としてしまう。

転:正吉の行動


変身できないタヌキ達は、四国の長老の一匹・太三朗禿狸(5代目桂文枝)とともに船に乗り込み、賑やかに歌いながら補陀落を目指し死出の旅に出る。さらに、佐渡の高名な長老も、既に死去していたことが判明し、タヌキたちは自分たちが敗北したのだと悟る。

だが、正吉(野々村真)たちは、せめてもの抵抗として、人間たちTVクルーの前に姿を現し、自分達の思いをぶつけ、草や木や石に化け、かつての美しい自然の名残の幻を人間たちに見せる。結果、人間たちは心を打たれ、わずかばかりの手つかずの自然を残すことにしたのだった。

結:人間としてタヌキとして


正吉を始めとする化け術を使えるタヌキたちは、人間として生きる道を選び、化け術が使えない狸たちは、山奥にこもることになった。こうして、かつての仲間たちは散り散りになり、狸たちの戦いは終わったのだった。

月日は流れ、正吉は人間社会でストレスを感じつつも人間として暮らしていた。ある晩、帰り道に1匹のタヌキを見つけた正吉は、後を追う。そこで、ぽん吉らかつての仲間たちを見つける。喜びと共に変化の術を解き、正吉は宴会を開いて賑やかに騒ぐぽん吉(林家正蔵)たちの元へ駆けつけ、再会を喜ぶ。

トリビア


・スタジオジブリ初の、CG使用作品である。

・1994年の邦画・配給収入トップ26億円を記録した。

・水木しげる、井上ひさしはこの映画の構成に協力しており、エンドロールの「協力」に名前がクレジットされている。また、協力にクレジットされている「遅筆堂文庫」は、井上ひさしが蔵書を山形県川西町に寄贈し、開設された文庫である。テレビコメンテーターの「水木」は、水木しげるをモチーフにしている。

・タヌキを主人公にする映画を制作する上で、高畑勲監督は、井上ひさしの小説『腹鼓記』を発想の起点としたという。映画製作開始前、井上ひさしに会いに行った高畑と鈴木敏夫プロデューサーは、あまりに膨大な資料を見せられ、制作を躊躇したのだという。

・クレジットに「企画:宮崎駿」と記載されているが、本人は「私は企画ではありません」と否定している。

・「妖怪大作戦」のシーンで、
 『魔女の宅急便』のキキがほうきに乗って空を飛んでいる。
 『紅の豚』のポルコがサボイヤに乗って横切っている。
 『おもひでぽろぽろ」のタエ子が空を泳いでいる。
 『となりのトトロ』の大トトロがコマに乗って傘を持ち叫んでいる。
といったことが確認できる。


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