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米澤穂信「満願-万灯」あらすじ・ネタバレ

2015.06.13 (Sat)

簡単なあらすじ


1) 井桁商事に勤める伊丹は、商社マンとして、バングラデシュで天然ガス田開発を行っていた。
2) ガス田開発に反対するアラム・アベッドを殺害すれば、ガス田開発を許可すると言われた伊丹、そして他社の森下は、アラムをクルマで轢き殺す。罪の意識に苛まれた森下は退職していた。事件を表沙汰にされたくない伊丹は、森下を殺害する。
3) 森下とは、何の接点もないため、警察の手は伸びてこないと考えていたが、森下はコレラに感染していた。そして、伊丹もまたコレラのような症状が現れていた。酷い吐き気の中、思わぬ誤算に伊丹は、「裁きが下ったのだろうか」とホテルで考えていた。

起:ボイシャク村からの手紙


井桁商事に勤める伊丹は、商社マンとして、バングラデシュで天然ガス田開発を行っていた。ボイシャク村に、開発を行う際、集落に人が休める場所を確保して欲しいとの許可を得るために部下・斉藤は出向くが、その村には外国人を排斥するグループがいた。

アラム・アベッドという長老は、開発をしにやってきたという斉藤に対し、仲間に命じて暴行した。そして、村に近づくな、と警告したのだった。開発が滞ってしまっている中、ある日、ボイシャク村から「1人で来い」との手紙を受ける。

罠ではないか、と疑う伊丹だったが、ボイシャク村が一枚岩ではなく、アラムたちのグループ以外には、開発を推進する者たちもいると知り、伊丹は交渉に向かう。

承:シャハ・ジンナーの依頼


伊丹がボイシャク村に出向くと、そこにはフランスのエネルギー企業・OGOインドの森下がいた。森下もまた、ボイシャク村に呼び出されていたのだった。

高齢の指導者たちは、外国企業の開発により村に利益をもたらすようにしたいと希望していたが、アラムは、一時的にガス田開発を他国企業にさせて利益を得るのではなく、村自体がガス田開発を行い、全てを将来のバングラデシュのために使用するといった、村の未来を考えるべきだと考えていた。

シャハ・ジンナーという高齢の指導者は、反アラム派であり、伊丹や森下にガス田開発を行うよう勧めようとしていた。その見返りとして、村のインフラ整備や、医療設備の充実を求めた。

伊丹・森下は、これに了承する。だが、アラムの存在が邪魔であり、シャハは、アラムを殺害することもまた、条件として提示した。戸惑う森下だったが、伊丹はアラム殺害を決意する。
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東野圭吾「禁断の魔術」あらすじ・ネタバレ

2015.06.10 (Wed)

簡単なあらすじ


1) 政治担当の新聞記者・古芝秋穂は、代議士・大賀仁策との不倫の末、子宮外妊娠・卵巣破裂による大量出血で死亡した。大賀は秋穂とホテルの一室で会っていたのだが、様子のおかしい秋穂を放置して立ち去ったのだった。
2) 秋穂の弟・伸吾は、大賀代議士に、湯川から作成方法を学んだレールガンで、復讐を遂げようとしていた。年は離れているものの、同じ高校の先輩・後輩、そして"教え子"の復讐を、湯川は止めようとする。
3) 伸吾の進化させたレールガンを、湯川は制御権を乗っ取る。そして、伸吾に復讐の意志があるのなら、代わりに撃つと言い、一方で、伸吾の父の「地雷制作に携わったことを後悔し、正しいことをしようと、再び研究者として別の道を歩み出した」というエピソードを伝え、伸吾に復讐をやめさせたのだった。

起:古芝秋穂の死


政治担当の新聞記者・古芝秋穂は、ホテルのスイートルームで死亡した。ベッド上で、下半身から大量の血液を流した状態であり、子宮外妊娠による卵管破裂を起こしており、死因は大量出血によるショック死だった。

秋穂の弟・伸吾は、姉がホテルのスイートルームで死亡していた点や、メールに「1208です」と、部屋番号だけの送信履歴が残されていたこと、部屋には2人分のビールグラスが用意されていたことなどから、部屋に誰か別に男がいたのではないかと考える。

相手は、メールで姉が「先生」と呼ぶ人物であり、なおかつ光原町という町名が出てきていたことから、伸吾は代議士・大賀仁策が姉の死亡現場におり、なおかつ苦しむ姉を見殺しにして部屋から逃げたのではないか、と考えた。

伸吾は、姉のケータイに残された電話番号に電話を掛け、その相手が大賀であることを確認した。その会話の内容を録音し、姉を見殺しにした大賀への復讐をしようと決意したのだった。

承:伸吾の決意


帝都大学理学部教授・湯川学は、伸吾と同じ統和高校の出身であった。伸吾は、物理学研究部の部員であったが、新入生が入ってこなかったことから、新入生募集を行うデモンストレーションを行いたいと考えていた。そこで、先輩である湯川にインパクトのある実験を行うための協力を仰いでいたのだった。

その実験とは、「レールガン」という、物体を電磁誘導(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置であり、そのデモンストレーションは見事成功した。この出会いや、亡き父の「科学を制するものは、世界を制する」という話もあり、伸吾もまた、帝都大学理学部に入部を果たす。だが、姉の死により全ては一変した。

大学進学にあたり、奨学金を受けられたが、それは姉が大賀に依頼した口利きで受けられていたのだと分かり、伸吾は大学を辞める。そして、湯川に学んだレールガンを発展・進化させ、大賀の命を奪おうと考えるのだった。
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米澤穂信「満願-柘榴」あらすじ・ネタバレ

2015.06.06 (Sat)

簡単なあらすじ


1) 皆川さおりは、誰もが羨む美貌の持ち主であり、佐原成海と結婚する。成海は、外見が特段良いわけでもなかったが、人気があり、その彼と結婚することで、「佐原成海は、私のトロフィーなのだ」とさおりは考えていた。
2) ところが、成海は定職にもつかず、2人の娘の育児もしなかった。家を空けることも多く、ついにさおりは離婚を決意する。
3) ところが、離婚に際し、成海は親権を主張した。離婚調停になり、さおりは勝つと疑いもしなかったが、娘の月子が「虐待されています」と虚偽の報告をし、親権は成海のものとなった。
4) 父親のことを心配する娘たちの気持ちを分かってやれなかったと思うさおりだったが、実は月子は父親と関係を持ち、さおりがかつて思っていたように、母から父親を奪うことで「佐原成海は、私のトロフィーなのだ」と思っていた。

起:さおりの決意


皆川さおりは、誰もが羨む美貌の持ち主であり、佐原成海と結婚する。成海は、顔が整っていたわけでも、ファッションセンスがあったわけでもなかったが、同じゼミ生の間で人気があったのだ。「佐原成海は、私のトロフィーなのだ」とさおりは考えていた。

2人の娘にも恵まれ、夕子、月子とそれぞれ名付けられた。さおりは娘を愛し、自ら働いて彼女たちを育てた。成海は、定職にもつかず、家に帰りもしないような男だったのだ。娘たちの成長を見ながら、さおりは離婚を決意する。

承:調停


成海もまた、離婚に同意した。ところが、成海は親権を主張した。もちろん、さおりは娘を手放すつもりはなく、さらにはほとんど家にも居ず、子供たちの面倒をみることのない成海の親権が認められるわけがないと考えていた。

裁判所で調停が行われることになった。もちろん、さおりが勝つことは明白だった。そんな中、夕子は離婚調停に呼ばれ、聴取を受けることになっていた。
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米澤穂信「満願-死人宿」あらすじ・ネタバレ

2015.06.06 (Sat)

簡単なあらすじ


1) 主人公は、恋人・佐和子が職場でパワハラを受けていたにも関わらず、理解を示さず、佐和子は仕事を辞めて姿を消してしまった。その後、佐和子は、叔父の温泉宿で勤めていた。
2) その温泉宿は、「死人宿」という呼び名があり、自殺者が後を絶たなかった。主人公は、その宿に泊まり、佐和子に「遺書の忘れ物が脱衣場にあった。誰のものか突き止めて、思いとどまらせたい」と言われる。
3) 主人公は、書き損じの破片から、持ち主を特定。自殺を思いとどまらせる。だが、別の宿泊客が自殺しているのが発見され、主人公は止められなかったことを後悔するのだった。

起:佐和子を追って


佐和子は、勤務していた職場で上司からのパワハラを受け、辞職した。そして、その後は叔父の温泉宿で働いていた。そんな佐和子を追って、主人公はその温泉宿に向かった。彼は、佐和子と交際していたが、職場での大変な状況に理解を示さず、何も言わずに佐和子は姿を消した。

その温泉宿には「死人宿」などというありがたくない呼び名があった。というのも、周辺から発生する有毒ガスにより、自殺を試みる人が多くいたからだった。

承:遺書の忘れ物


主人公は、「死人宿」の曰くを聞きつつも、宿泊することにした。佐和子の元気な姿を見るだけでも良いと思ったが、連れ帰りたいとも思い始めたのだった。

泊まっていた部屋に、佐和子がやってきて「脱衣場のカゴに、遺書の忘れ物があった。誰が死のうとしているのか、考えて教えてくれないかしら」と言うのだった。主人公は、佐和子の提案で、作務衣を着て従業員の振りをして、宿泊客の様子を見ることになる。

露天風呂は、入れ替わり制であり、男女どちらであるかは不明だった。また、遺書の内容からも性別や背景などはわかりかねた。だが、「今年で2年、ようやく身を処すことができました」という内容から、生命保険の自殺での免責期間が過ぎたのではないかと考える。

さらに、その免責期間のこともあり、死亡した日も記載してあるべきではないか、と考えた主人公は、「遺書はこれで終わりではなく、もう一枚あり、そこに名前や、死亡する日も書いてあるのではないか」と推理した。
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米澤穂信「満願-夜警」あらすじ・ネタバレ

2015.06.06 (Sat)

簡単なあらすじ


1) 川藤浩志巡査は、自宅で妻に対し、刃物を持ちだして暴れる田原勝を止めようとして、殉職した。5発発砲し、4発命中、1発の銃弾は庭で発見された。
2) 上司である柳岡巡査部長は、川藤が警ら中に銃弾を落としてしまい、トラックに踏まれて暴発したのをごまかすため、わざと田原に暴れさせ、撃ったのではないかと考えた。川藤は、「奥さんは浮気している」と、電話で田原に吹き込んだのだった。
3) だが、田原のしぶとさという誤算により、川藤は刺され、死亡してしまった。柳岡は、交番の前にある街路樹に、何かを引き抜いたような痕や、取り出そうとしたナイフによる切り傷を発見した。

起:殉職


川藤浩志巡査は、自宅で妻に対し、刃物を持ちだして暴れる田原勝を止めようとして、殉職した。田原に対して5発発砲し、相手を死に至らしめると同時に、斬りつけられたことが原因で川藤巡査は病院に搬送後、死亡した。

勇敢な警察官が、命と引き換えに凶悪犯を制圧したという世間の見方もあるが、上司である柳岡巡査部長は、「所詮は警察官に向かない男だった」と冷ややかに独り言を呟いた。
警察学校を卒業後、川藤は緑1交番に配属された。川藤は、酔っぱらいのケンカの仲裁にも関わらず、拳銃に手をのばそうとするといった様子があり、その血気に逸る行動について、柳岡は注意を向けていた。また、自転車の書類箱の鍵をかけ忘れたのを、「警らに行きます」と行ってかけ直そうとするなど、小細工でごまかそうとする様子についても、問題視していた。

だが、柳岡は川藤に厳しく接するといったことはなかった。以前、三木という部下に厳しく指導し、自殺されてしまったことがあったため、そのような指導は行わずにいたのだった。

承:柳岡の回想


柳岡は、川藤の兄の家を訪れ、線香をあげた。そこで、兄は「アイツは、親父に似て肝っ玉が小さい。銃が好きで、銃を撃つために警官になったような様子だった」と知らされる。そして、兄に「弟が死んだ日のことを教えてください」と乞われ、柳岡は語りだした。
柳岡は、川藤が亡くなった日のことを回想していた。田原の妻が交番へやってきて、いつものように愚痴をこぼしつつ、旦那の嫉妬が酷く、そのうち殺されてしまうのではないか、と相談にやってきていた。柳岡たちは、「パトロールを強化します」と言って帰した。
また、工事現場で誘導員が頭を押さえて倒れたという一件があった。小石などをトラックが跳ね上げ、それがヘルメットに当たったのではないか、と川藤は柳岡に説明した。

零時に近くなった頃、交番へ田原が暴れていると連絡があった。川藤と柳岡は、現場へ向かった。柳岡の説得で、一度は大人しくなった田原だったが、川藤の「諦めろ、緑1交番だ!」との言葉に激昂し、田原は襲いかかってきた。

川藤は、田原に向けて早撃ちを行ったが、田原は止まらずにナイフを刺してきた。救急車を待たずして、川藤と田原は死亡したのだった。首から血を吹き出しながら、川藤は「こんなはずじゃなかった…上手くいったのに」とつぶやいていた。
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湊かなえ「サファイア」あらすじ・ネタバレ

2015.06.06 (Sat)
湊かなえ『サファイア』
・真珠
・ルビー
・ダイヤモンド
・猫目石
・ムーンストーン
・サファイア
・ガーネット

以上、7作品のあらすじ・ネタバレ

真珠


平井篤志は、林田万砂子という50歳女性に呼び出され、話を聞くという役目を負っていた。万砂子は、平井に対して、自身の生い立ちについて語りだした。

「母親が厳しくて、お菓子を食べさせてもらえなかった。そのため、株式会社ムーンスターのムーンラビットという歯磨き粉、特にいちご味のもので歯磨きをすることで満足していた」「昔は美人で、モテていた」「職場の同僚・M子が、お香を焚きながら寝て、火災で死亡してしまった。その彼女も、ムーンラビットをよく使用していた」と、万砂子は語った。

万砂子は、小中学校5校の体育館を放火した罪で逮捕された。拘置所の面会室で、平井と万砂子は話をしていた。平井は、ムーンスターのお客様相談室で室長をしており、会社がW&Bに吸収合併された後も、お客様相談室に勤めていた。万砂子は、W&B(旧ムーンスター)に連絡をとり、話をしたいと申し出てきたのだった。そして、白羽の矢が立ったのが平井だった。

ムーンラビットは、既に発売中止となっていた。万砂子は、「ムーンラビットを使い続けたい」と力説していた。平井は、万砂子の話を聞いている中で、「あなたが職場の同僚・M子(万砂子)を殺害し、美人だったにも関わらず、わざとタヌキ顔のM子に整形手術して、成り代わったのではないか」と指摘する。

万砂子(実は倫子という)は、「実家でムーンラビットを使っていたら、母親に捨てられてしまった。実家でも使えない。ムーンラビットを使い続けるには、万砂子になるしかなかった。ブサイクでも構わなかった」というのだった。

「罪を犯した罪悪感などはないのか」と訊く平井に、万砂子は「ムーンラビットが消してくれたわ」と言うのだった。ムーンラビットは、万砂子にとっての精神安定剤だったのだ。それが無くなることに耐え切れなくなり、放火を犯し、人生を棒に振るような行為を行ってしまったのだった。

ルビー


出版社の編集者である女主人公が実家に帰ると、隣にある老人福祉施設「かがやき」に入所している"おいちゃん"という老人の話を聞く。おいちゃんは、施設から、隣家の庭先にいる母親に「おーい、おーい」と声をかけることから、「おいちゃん」と母親が名づけたのだった。

おいちゃんは、母親を気に入り、高価な和菓子などを差し入れるようになった。お返しに、母親は庭で採れた野菜や、ちらし寿司などをおいちゃんに差し入れたのだった。そんな交流が続いており、その中で、おいちゃんはルビーのブローチを母親にプレゼントするのだった。

主人公は、妹に乞われて、雑誌に掲載予定だった事件について話す。「情熱の薔薇事件」と名づけたその殺人事件は、昭和30年代、鉄将軍と呼ばれる鉄工業で一財産を築いた男が、妻の不倫に激怒し、浮気相手もろとも、日本刀で切りつけたという事件だった。鉄将軍は、妻に1億円以上もするペンダントを贈っており、事件後、そのペンダントの行方がわからなくなっていたというものだ。

老人福祉施設「かがやき」は、刑務所出所者専用の老人福祉施設だった。そのこともあり、主人公は、密かにその鉄将軍こそがおいちゃんなのではないか、と思っていた。だが、高価なペンダントが家にあるといったことが妹に知れたりすると騒動になってしまうため、「斬りつけられた浮気相手の行方も分からなくなっている」と付け加え、さらには"情熱の薔薇事件"などとタイトルを付け、妹には調べられないようにしていた。

だが、妹は施設で働く職員と交際しており、おいちゃんの本名も知っており、おいちゃん=鉄将軍であると知っていた。ペンダントは、やはり1億円以上の値打ちのあるものだったのだ。

父母は、老人福祉施設「かがやき」が、刑務所出所者専用の施設だと知りながら、建設を了承していた。そして、別け隔てなく誰でも親切に接する姿を快く思ったおいちゃんは、気に入ったのだった。そして、高価なペンダントをも贈ったのだった。

ダイヤモンド


古谷治は、お見合いパーティーで知り合った山城美和と交際し、幸せな結婚生活を夢見ていた。婚約指輪となるダイヤモンドの指輪も購入し、美和にプレゼントした。

一緒に食事をしたレストランを出ると、そのレストランの入り口の扉に激突し、気を失った雀を治は発見する。他の客に踏まれるのを身を挺して守り、治は安全な場所に移してやるのだった。

その数日後、雀が女性の姿形となり現れた。「神様に1週間、人間の姿にしてもらえました。治さんに恩返しがしたいです」と雀は告げた。そこで治は、「美和がどんなことを望んでいるか調べて欲しい」と願う。

雀は、「美和さんは、妻子のある男性・鈴木崇史さんと不倫をしており、その鈴木さんと一緒にいたいと望んでいました」と告げる。さらに、治は雀に美和と鈴木が付き合っていることを調査させ、2人の写真を手に入れる。

美和は最初から治と真剣に交際するつもりもなく、栄養士の資格をとるという名目で、授業料と称してカネを騙しとっていた。最終的には、「ストーカーとして警察に被害届を出す」とまで言い切った。その様子を、雀はボイスレコーダーに録音していた。

治は最後に、雀に美和からダイヤモンドの指輪を奪い返して欲しいと依頼する。雀は、依頼されたとおり、指輪を持ち帰っていた。だが、再び雀の姿で扉に激突し、死亡していた。その雀に治は、ダイヤモンドを付けてやり、埋葬してやった。

後日、美和と鈴木がドライブに出たところ、急にタイヤがパンクして事故死したとニュースで治は知る。タイヤには、パンクさせるような細工がしてあったのだという。美和と鈴木の2人でいるところの隠し撮り写真や、ボイスレコーダーのファイルなどから、ストーカーと警察に疑われている治は、雀の話をすべきかどうか悩んでいた。
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池井戸潤「民王」あらすじ・ネタバレ

2015.06.04 (Thu)

簡単なあらすじ


1) 与党である民政党の議員・武藤泰山は、総裁選に勝利し、総理大臣となる。着任直後、泰山は息子・翔と心が入れ替わってしまう。
2) この現象は、CIAから盗まれたという最新技術によるものだった。脳波を入れ替えることで、心が入れ替わってしまったようになるという。泰山と翔は、ともに歯医者に行っており、そこで、脳波を転移する装置を埋め込まれたのだという。
3) 裏で糸を引いていたのは、共和党の冬島党首だった。息子と人格を入れ替えることで、支持率を低下させ、共和党を次の解散総選挙で勝利させることを画策していた。冬島は、アメリカの製薬会社・メディシスと結託していた。メディシスは冬島に、新薬の承認規制緩和をさせようとしていたのだった。
4) 冬島は、メディシスからの資金提供で、政治資金規正法違反により逮捕され、今回の入れ替わりを実行していたメディシスの社員も逮捕されたことで、泰山たちは元に戻った。
5) 泰山は、翔との入れ替わりを経て、昔の政治家になりたての頃の熱い気持ちを取り戻す。そして、病気に苦しむ患者たちの実情を知り、新薬の承認規制緩和を行う法案を可決させる。そして、泰山は直後に衆議院を解散し、国民のための政治を行うため、民意を問うことにしたのだった。

起:親子の入れ替わり


与党である民政党の議員・武藤泰山は、相次ぐ前任首相の辞任を受け、総裁選に立候補した。見事、首相の座を獲得することができたが、ねじれ国会という厳しい情勢に加え、総理になって早々、大臣の失言などで、野党から任命責任を追求されていた。

野党第一党である憲民党の蔵本志郎党首に、失言問題について質疑応答を行っている最中、泰山は幻聴を聴いた。蔵本の発言に混じって、女性の言葉が聞こえてきたのだった。その奇妙な現象の後、泰山は意識を失った。

一方、同様な現象が、泰山の息子・武藤翔にも起こっていた。
翔は、大学の同級生である南真衣の営業する六本木のクラブにいた。真衣は、学生起業家として成功した有名人であった。そのクラブで、翔は村野エリカという同級生に出会う。エリカは、政治家の息子ながら、政治に疎い翔を馬鹿にして、一方的な論戦でやり込めていた。その言葉は、国会で泰山が聞いていたものと同じだった。

翔は、クラブにいたが意識を失い、次に意識を取り戻すと、国会にいた。姿形は、父・泰山であり、蔵本に追求をされていた。一方、泰山の方は意識を取り戻すと、クラブにいた。そして、体は翔のものだった。かくして、泰山と翔は、親子で心と身体が入れ替わってしまったのだった。

承:失敗続き


翔は、蔵本議員に質問されていたが、押し黙るしかなかった。同じ派閥の議員に救われ、難を逃れたが、事態が未だに飲み込めず、戸惑うばかりだった。一方、泰山の方は六本木のクラブから官邸に向かった。

官房長官・狩屋孝司に体調不良を疑われ、父の身体となった翔が官邸にいると、そこに自分の姿をした父・泰山がやってきた。親子の会話に戸惑う狩屋に、「心と身体が入れ替わった」と明かす。

もちろん、周囲に明かすわけにはいかず、狩屋のアシストの下、翔は総理大臣を演じることになった。一方、泰山は翔の代わりに、就職活動を行い、会社の面接を受けることになった。

翔は、公設第一秘書・貝原茂平の用意した原稿を読み上げるが、漢字を読むことができず、未曾有を「みぞゆう」などと読む失態を犯してしまう。一方、泰山は銀行に翔の代わりに面接に向かうが、そこで銀行の貸し渋りについて面接官と議論してやり込めてしまう。

上手く行くわけがない入れ替わり生活の中、経済産業大臣の鶴田洋輔がアメリカ合衆国・財務長官との閣僚会議後、記者会見でしどろもどろになっているところを泰山はテレビで見かける。そして、鶴田の自宅でも入れ替わりが起きているのではないか、と考え、調査を命じた。すると、案の定、鶴田もまた、息子と入れ替わっていたのだった。
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乾くるみ「セカンド・ラブ」あらすじ・ネタバレ

2015.06.02 (Tue)

簡単なあらすじ


1) 里谷正明は、内田春香という資産家の娘で、名門大学の大学院生である女性と出会い、交際することとなった。そのデートの中で、シェリールというスナックに勤務するミナという春香にソックリな女性がいると知る。
2) 興味を抑えきれず、里谷はミナに会いにシェリールに行く。ミナは、本名・半井美奈子と言い、「春香とは、別々の家庭で育てられた一卵性双生児の姉妹」であると告げられる。
3) だが、実際は春香と美奈子は同一人物だった。美奈子は自殺で既に他界しており、以前は2人で入れ替わってそれぞれの生活を楽しんでいた。現在は、春香が1人で春香と美奈子のそれぞれの人格を演じて、品行方正な大学院生と水商売の女性との2重生活を送っていた。だが、その中で里谷の先輩・紀藤和彦に正体を見破られ、なおかつ紀藤と交際し始めたこともあり、春香はスナックを辞めた。
4) 里谷は、美奈子が店を辞めたことを知り、以前、見せられた免許証に書かれた住所をもとに、美奈子の実家である半井家を訪れてしまう。そこで、美奈子は既に自殺していたことを知り、里谷が出会った春香と美奈子が同一人物であること、紀藤と春香が付き合っていることを悟る。
5) 里谷は、春香に「紀藤と俺と、どっちをとるんだ」と迫るが、春香は紀藤を選んだ。そのショックで、里谷は自殺してしまう。里谷は幽霊となり、紀藤と春香の挙式、そして新婚旅行へ旅立つ様子を眺めていた。
6) 本来、見えないはずの幽霊である自分を、春香が認識しているため、「前に幽霊が見えるのは本当だったんだ」と里谷は分かり、心の中で「ごめんね、ずっと嘘だと思ってた」と思うのだった

起:春香との出会い


里谷正明は、ハラモク工業株式会社という木工所の工員であり、休みの日は読書をして過ごすような、女性とは縁遠い生活を過ごしていた。ところが、先輩の紀藤和彦に誘われ、紀藤と紀藤の彼女・尚美、尚美の友達の内田春香の4人でスキーに行く。

スキーの後、里谷は春香から連絡を受け、デートを重ねるようになっていった。春香は不動産を多く持つ資産家の娘で、名門大学の大学院生であった。学歴や家柄がまるっきり異なることに引け目を感じつつも、次第に里谷は春香に惹かれていった。

デートの中で、春香が興奮した中年男性に「騙したな」と抗議を受けた。どうやら、歌舞伎町にあるシェリールというスナックにいるミナという女と間違えたようだった。「そんなソックリな人がいるなら、会ってみたい」と春香は笑って言い、里谷もシェリールという店に興味を持っていた。

承:美奈子との出会い


飲み会の帰り、里谷はシェリールに立ち寄る。そこでミナと出会うが、やはりミナは春香によく似ていた。美奈子は、春香とは一卵性双生児で、姉妹であると告げる。春香にはないホクロがあることや、「半井美奈子」という免許証を見せられたことから、春香と美奈子は別人であると里谷は納得する。

順調に里谷は春香との交際を続ける一方、紀藤が尚美と別れたことを知らされる。里谷は、そんな紀藤を慰めるためか、シェリールに行くことを誘う。ミナがいないことにほっと胸を撫で下ろした里谷だったが、何度かその後も紀藤はシェリールに通っていた。

里谷は、春香の誕生日プレゼントを選ぶため、美奈子と一緒に買物に行く。その帰り、里谷は美奈子の自宅で、彼女と結ばれた。そのことに罪悪感を感じた里谷は、美奈子と今後は会わないと決意する。
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「探偵の探偵3」あらすじ・ネタバレ

2015.06.02 (Tue)

簡単なあらすじ


1) 悪徳探偵を取り締まる「対探偵課」の探偵・紗崎玲奈は、DV被害者・市村凛に再会する。凛は、夫にナイフで追い回され、スマ・リサーチ社に逃げ込んできたのだった。
2) 凛の警護をしつつ、玲奈は凛の夫・沼園賢治をおびき出して捕らえる。沼園に凛の居場所を教えたのは、玲奈の妹・咲良の死に関わる悪徳探偵・澤柳菜々のようだった。
3) 一方、玲奈と凛の警護にあたっていた峰森琴葉は、姉の自殺を仄めかすメールを受け取り、動揺する。そのメールにおびき寄せられ、琴葉は澤柳に捕らえられてしまう。
4) 実は、澤柳菜々=凛であり、DV被害者を隠れ蓑にし、さらには別人の「澤柳菜々」の戸籍を利用して身元を隠していたのだった。玲奈は、凛を辛くも捕らえ、琴葉を救出した。玲奈はスマ・リサーチ社を退社し、別の探偵事務所に入社し、探偵を続けるのだった。

起:後藤清美の依頼


後藤清美は、婚約者の梅宮亮平が浮気をしていると疑い、悪徳探偵である浅村克久に身辺調査を依頼してしまう。高額な調査費用を騙し取られてしまう。

さらには調査を依頼したことを梅宮に密告され、梅宮に別れ話を切り出されてしまい、梅宮にあずけていた今までの貯蓄全てである結婚資金は返ってこない。清美は、悪徳探偵を取り締まる「対探偵課」の探偵・紗崎玲奈に相談するが、玲奈は先の野放図での一件(「探偵の探偵 II(2)」あらすじ・ネタバレ)で捜査一課強行係・長谷部憲保警部補に任意聴取を受けていた。

証拠もなく、口を割ることもないため、玲奈は解放され、すぐさま清美を騙した悪徳探偵・浅村の調査に乗り出す。ところが、貯蓄を失い、さらには婚約者にまで逃げられた清美は泥酔し、交通事故に遭って死亡してしまう。

承:市村凛との再会


玲奈は、浅村の依頼人を集めるためのホームページから、浅村の本名が成川彰と判明した。その名前から成川の自宅住所を突き止め、玲奈は成川を意識不明の重体にさせた上、逮捕することに成功する。だが、この行為が、さらに警察から目をつけられる結果となった。

警察からのマークをかわしつつ、玲奈は妹・咲良の復讐のため、悪徳探偵「死神」こと澤柳菜々を探していた。澤柳は、複数の結婚歴があり、いずれも夫は変死を遂げていた。だが、巧妙に戸籍上で未婚であると見せかけたり、保険をかけずに遺産だけを譲り受けるなどをしていたため、警察から疑われるようなことはなかった。

一方、スマ・リサーチ社に野放図が誘拐を画策したDV被害者たちの1人である、市村凛が逃げこんで来た。夫である沼園賢治が、ナイフで凛を追い回していたのだった。社内に匿うと、玲奈は沼園を追いかけるが、逃げられてしまった。
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「探偵の探偵2」あらすじ・ネタバレ

2015.05.31 (Sun)

簡単なあらすじ


1) 紗崎玲奈は、悪徳探偵・堤暢男から辿り、変質者・檜池泰弘の自宅に向かい、監禁されていた女性を解放する。檜池は、他の悪徳探偵にもターゲットの身元調査を依頼しており、その中に、妹・咲良の情報をストーカーに教えた悪徳探偵・死神がいることを発見する。
2) さらに、堤はDV夫に妻の居所を探るように依頼されており、その夫が、野放図なる半グレ集団に、DVシェルターから誘拐してくるよう依頼していたと判明する。野放図は、死神とつながっていると考え、玲奈は野放図を調査する。
3) 野放図の調査の中で、玲奈は拘束されてしまうが、警視庁捜査一課強行係・窪塚悠馬に救助される。窪塚とともに、野放図に囚われたDV被害者たちを救おうとするが、その中で窪塚は刺殺されてしまう。
4) 野放図の構成員から、玲奈は澤柳菜々という人物こそが死神の正体であるという情報を掴み、調査を開始するのだった。

起:玲奈の活動


紗崎玲奈は、警察に危険人物として追われながらも、みずからは悪徳探偵を追う日々を送り、今回、堤暢男という悪徳探偵について探っていた。堤は、変質者やストーカーなどの依頼人に、ターゲットの居場所や情報を渡していた。

堤の依頼人の1人に、変質者である檜池泰弘という男の居場所情報を得る。檜池は現在、木梶愛莉を誘拐・監禁していた。檜池の自宅へ木梶を救いに行くと、玲奈は妹・咲良の居場所をストーカーに教えた悪徳探偵「死神」の筆跡に似た報告書を見つける。

琴葉は、前作で大腿部を刺される重傷を負うが、退院していた。「玲奈は一度も見舞いに来なかった」と彩音から聞かされたが、実は、玲奈は何度も謝罪に来ており、姉夫婦にリンチされていたと知る。事実を知った琴葉は、彩音のもとを飛び出し、玲奈のいる寮へ駆け戻る。琴葉は、スマ・リサーチに復帰したのだった。

承:シェルターからの入所者消失


DV被害者たちが一時的に身を隠すDVシェルターから、11人の入所者が消えてしまうという事件が起こった。24時間体制の警備員が常駐し、食事の運搬車なども、人が隠れたりできぬよう、重さが表示されているなど、厳格な管理の下で守られているはずだったが、11人の女性がバンに乗り込み、消え失せてしまった。

DV被害者の夫の1人が、堤に妻の居場所を探すよう依頼していた。その男の名前は升瀬淳史という名前であり、玲奈は升瀬の身辺を調査しだした。升瀬が、死神にも依頼をしている可能性があると睨んだのだった。

升瀬の調査の中で、今回のシェルターからのDV被害者誘拐事件に、半グレ集団「野放図」が関わっていると判明する。野放図およびDV夫たちが集まった集会場に、玲奈は潜入した。だが、そこで玲奈は捕まってしまい、拘束されてしまう。升瀬たちに暴行されそうになるが、警視庁捜査一課強行係・窪塚悠馬に救助される。集会場に位置情報を知らせるグーグルアカウントとパスワードを玲奈が置いておいたため、窪塚が辿ってやってくることができたのだった。

服を失った玲奈のため、窪塚は彼女を自宅へ招く。窪塚は妻を病で亡くしており、母と娘と3人で暮らしていた。玲奈は、窪塚の娘・柚希と出会い、懐かれる。そして、柚希に「授業参観を観に来て欲しい」と言われ、玲奈は了承する。
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